2016年11月27日日曜日

源八船頭/小岩

 

 皆さん、こんにちは。くわしね会会長のキャプテン福田です。
 今日は小岩の「源八船頭」さんにお伺いしました。
 それではレポートスタート(^o^)/

 小岩である。小岩はそんなに来ないが、いつもお願いしているレコーディングスタジオがここにあるので、年に一度は通い詰める時期がある。しかしわざわざ飲みに来たのは初めてかしらね(^^;)
 ここ小岩はくわしね会の重鎮、関東本部長を務めながらまだ一度も記事を書いていない(=_=)マッスル宇田の本拠地である。
 今回はくわしね会定例役員会で、地元の宇田が幹事のため当店を手配したのである。

 小岩はディープな町と評される。飲み屋が多く犇めきあっている。駅前には相当良い感じの歓楽街があるのだ。目移りするような良い店が目白押しであるが、その中でも今回の店は八丈島料理がウリの店である。

 昔から噂で聞いていたのだが、八丈島では刺身にはからしを付けると言う。まさかね( `ー´)ノと思う。そんなアホな、とも思う。刺身にはわさびである。わさびがMUSTと言っても過言ではない。からしが刺身に合うわけがないのだ。その真偽を確かめるべく私は源八船頭の暖簾をくぐったのであった。
 時は18時。機は熟した。

 今日は副会長のガガーリン岡田も来るので3人での飲み会である。食わずには死ねないおやじ3人が小岩に集結なのだ。

 お店はこんな佇まい。かなり威勢がいいのである。

 まず生ビールで乾杯。メニューはこんな感じ。
 「あしたば」推しである。

 宇田が、刺身盛り合わせとあしたばの天ぷら、あしたばのゴマ和え、山芋のスタミナ巻、かれいのから揚げを次々に発注。とてもオヤジの飲み会とは思えない量である(-_-)
  刺身は辛子・・・?いや、わさびじゃん。なんだやっぱわさびか・・・。
 でも豪華で新鮮。美味しいぞ!

 あしたばの天ぷらはサクっとしていて食感がステキである。
  かれいのから揚げは正に豪華絢爛(@_@)
 カラっと揚がっており中骨以外は全部食べられる。うーむと唸る。八丈島は侮れないのである。

 山芋スタミナ巻登場。
 鉄火巻のご飯が山芋千切り的なもの、という一品だが紫蘇の風味も効いており、めっちゃ美味い!まじオススメ!

 あしたばゴマ和えも野趣がある味わいでGOOD。
 やっぱあしたばは美味いなぁ、と思ったが、実はあしたばは何だか全然知らない(^^;)そこでホストの宇田に、あしたばって何?と訊いてみたが、首を捻るばかり。

 ちょっとネットで見たら、伊豆諸島、八丈島では通常の野菜として食べられている植物で、伊豆諸島のは赤茎、八丈島のは青茎と呼ばれ2種類あるらしい。
 滋養強壮、便秘、高血圧などに効果があるとされ、近年健康食品としてものすごく注目されているとある。おー、そうなんだ!
 で、宇田に教えたら「やっぱりね」などと言うのである。更に「私の注文に間違いない」などと威張る始末。さっき、知らないって言ったじゃん(/ω\)
 しかしそれを知ると何だか急に価値が増したように思うから不思議だ。

 あしたばサラダ発注(^^;)
  生あしたばのワイルドな感じがステキである。

 この辺で岡田が島焼酎っていうのがあってすごく美味いらしいですよ、と情報提供。おー、島焼酎かぁ。何だか聞いただけで美味そうな感じである。

 そこで島の華をボトルで発注。

  お湯割りで飲むと香りがとても素敵である。あまりに良い香りなので、これ原料なにかしらね、と話題になる。
 ボトルには椿の花。ははーん、と思い、原料は椿だ!と言ってみる。おー、なるほど、そう言えばそんな香りが、と宇田。しかし冷静な岡田が、そんなバカな、と店の人に尋ねたら答えは麦(/ω\)
 失礼しました。椿のはずがないよね(^^;)

 かなり今日も良い感じに酔っぱらって来たし、満腹に近くなって来たが島らっきょうを追加発注。
 これがまたマジで本当に美味い!私のど真ん中ストライクであった。もっと早い段階で2つ頼むべきだったと反省(=_=)
 あまりに美味い!

 締めの料理は島寿司。
 おー、漬けだね、これは。大ぶりな刺身が大胆に乗っていて美味そうである。まぐろ、かんぱちに鯛かしら。
 でもこれもわさびだよね、きっと。
 で、宇田が開くと・・・。
 あー、辛子なんだね、やっぱ。噂は真実だった(@_@)

 刺身に辛子って初めてだけど、どうなんだろうね。
 で、食べてみると・・・う、美味い!!
 漬けの醤油とぴりっとした辛子と、少し甘味の強い酢飯がなんとベストマッチ(^_-)-☆
 ワイルドさを感じる美味さなのであった。

 うーむ、八丈島恐るべし。更にお会計は、これだけ飲み食いして5,000円通しとコスパもすごい。
 マッスル宇田関東本部長の眼力にも敬意を表しつつ、ディープな小岩の夜は更けて行くのであった。




2016年11月13日日曜日

六角家/白楽

          
 皆さん、こんにちは。
 くわしね会会長のキャプテン福田です。
 今回は白楽の六角家さんにお伺いしました。
 それではレポートスタート\(^o^)

 家系は行かない、と言っていたが、こないだ末廣家さんに行ったら何だか昔のことをいろいろ思い出してしまったなぁ(-_-)
 ラーメンの味とかだけではなく、食べたその時代とか、当時の仕事の辛かったこととか、懐かしい人とかが頭を過り涙腺が緩むほどである。
 ラーメンってさ、ただの食べ物じゃないよね。どんどん変わって行ったからね。こんなに変わって進化した食べ物って他にないんじゃないかな。だから時代時代に食べたラーメンを、その時の思い出と一緒に覚えてるんじゃないかしらね(^-^)
 なーんて感慨に浸っていたらエンジンがかかったのか、もう一店行くか!てな気持ちになった。それが今回の六角家さんである。

 場所は東横線の白楽と東白楽の間くらい。JR東神奈川や京浜急行仲木戸からも徒歩圏内である。
 ここは家系をメジャーにしたことで有名な店だ。吉村家店主の元で修業をしていた方が開店した店であるが、かの横浜ラーメン博物館に開館と同時に出店し、長きに亘り家系ラーメンの魅力を全国のラーメンファンに発信し続けたのだ。

 東神奈川から新横浜に向かう道沿いにこんな佇まいで。
 券売機でラーメン650円+のり+味玉トッピング=850円で発注。
 平日11時半のお店は空いてました。オペレーションは気合が入ったお兄さんが二名。

 程なく着丼。
 先日の末廣家に比べると油が強い感じのビジュアル。というか、一般的によく見る家系ラーメンの姿そのものですね。

 スープを口に含むと、家系のお手本のような豚骨と鶏ガラの旨みに鶏油が交じり合い、ガツンと来る味わいです。
 これって多分、全国の家系の店が目指してる味なんじゃないかしら。
 麺はお決まりの酒井製麺。もちっとして歯応え抜群です。
 このチャーシューはすごい特徴ありますね。こんなに噛み応えのあるチャーシューは初めてかも。普通柔らかいホロっと来るようなのが多いけど、肉の味がしっかりしてて、これは私のストライクど真ん中。
 しかし家系のスープって何でこんなに海苔が合うのか。
 いやー、これはこれで美味いなぁ。
 家系まだ食べれるじゃん、俺(^^;)
 末廣家で復活した私の家系熱はもうちょっと上がりそうな感じだな。
 ならば、いづれ行かねばならんな。総本山吉村家・・・。

 それにしてもこの界隈は家系ラーメンめっちゃ多いな。
 六角家隣には「とらきち家」、更に新横浜方面に向かうと「極味家」そして「末廣家」。徒歩5分程度のところにひしめき合っているのである。
 さすが今や横浜のソウルフードと言われる家系ラーメンである。

 キャプテン福田61歳。まだまだ若い者には負けないぞ。
 家系ラーメンも食べれます\(^o^)/

くわしね度:9.1点

住所:横浜市神奈川区西神奈川3-1-5
経路:東横線東白楽駅徒歩3分
営業時間:11:00~23:00(月・水~日)
定休日:火曜日

過去記事はこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/kuwasinekai2016
くわしね会発足の経緯→http://blogs.yahoo.co.jp/kuwasinekai2016/57256319.html
 







2016年11月7日月曜日

末廣家/白楽

          
 皆さんこんにちは。くわしね会会長のキャプテン福田です。 
 今日は横浜の白楽にある末廣家さんにお伺いしました。
 それではレポートスタート!

 本日は所用で横浜に来た。東横線白楽駅から新横浜方面に歩いていたら、でっかい看板の家系(いえけい)ラーメン店を見かけた。
 私は基本的には家系には行かない。家系は豚骨醤油だからこってり系だ。私の年齢ではやや苦しくなって来ているのだ(=_=)
 若い頃は全般的にこってり系に魅かれる。ラーメンもこってりこてこてを好むものだ。スープもどろどろしていると嬉しい。箸が立つほどどろどろしていると、おー!すげぇ!俺が探してたのは正にこれなんだぁ!などと感動したりもしていた。
 しかし、いつしか私は「こってり」から距離を置くようになった。人生60年を過ぎ老境に差し掛かったということか。
 ううう、ゲホゲホ・・・。とちょっと咳込んでみたりする秋の夕暮れの心境である(-_-)

 しかしである。実は家系ラーメンには深い深い思い出があるのだ。30年も前の話だが、その頃私は東京日本橋の本店に勤務していた。毎週金曜日に、ある企業の工場を訪問していたのだが、それが横浜の新杉田にあったのだ。1985年頃だな、きっと。

 ある日行列が出来ているラーメン屋を見かけた。当時はラーメン屋の行列は珍しかった。丁度食事をしようと思っていたので並んで入ってみた。
 それが家系元祖発祥の店「吉村家」だったのである。まだ一店舗だけの頃で、未だ家系の夜明け前である。
 雑然とした感じの店で、いつも従業員を怒鳴りまくっている親父がいた。何か変な感じの店だなぁと思った。巨大な寸胴には様々な香味野菜がぶち込まれておりぐらぐら煮立っていた。当時のラーメン屋では見たこともない光景であった。
 スープを一口飲んで驚愕した( ゚Д゚)それまで一度も味わったことのない、濃厚かつ深い味わいだったのである。う、美味い・・・。
 麺も太麺でコシが強く、若い頃の私の好みにぴったりだった。
当時仕事のストレスからか胃が弱く、この店に行くと結構度々お腹を壊した。それでも私は覚悟の上で通い続けた。吉村家中毒になってしまったのだった。
 その後転勤などで行かなくなってしまったが、この店の強烈な記憶は深く胸に刻まれていた。

 時は流れ今や家系ラーメンは関東では誰もが知っている存在である。
 たまに入ってみることもあるが、私の記憶の味とは相当な乖離があった。スープが白すぎるのだ。豚骨が勝っているのか、どうも昔の吉村家の味とは違いしっくり来ないのだった。
 ところが、本日の末廣家は直系店と書いてあるではないか。
 そこで思い切って入ってみることにしたのである。

 こんな佇まい。
 吉村家直系店の文字が何だか神々しいぞ(^-^)
 平日の11時15分くらいでガラガラかと思いきや、何と店内は満員で外でしばらく待つことになり驚愕する。
 券売機でどうしたものかと迷う。みんなチャーシューメン800円を食しているようなので、それはすぐ決まったのだが、ライスを注文するかどうかが問題なのだ。
 家系においては、ライスを注文し、スープに浸した海苔を巻いて食べるとめっちゃ美味いのである。しかし、今は昔。それは過去の栄光だな(-_-)
 今の私は大盛りはおろか、中盛りでも躊躇するような有様だ。後ろ髪を引かれる思いながらライスを諦める。
 7~8分待って入店。オペレーションは4人。丁寧で勢いのある接客だ。
 5分ほどでチャーシューメン着丼。
 うおー!こりゃまたすごい!
 巨大なチャーシューが4枚も。巨大な海苔も3枚。そしてほうれん草も多めであり、圧倒的な迫力だ。
 しかし何よりも着目したいのはスープの色である。他の家系店に比し茶色が濃い。そして油も薄めである。
 家系店と言えば白っぽいスープに鶏油(ちーゆ)だ。ちょっと黄色っぽい油がかかっている店もある。しかし当店は違う。醤油が強いのだ。

 スープを口に含むと丁寧で豊かな味わいである。荒々しさはないが、作り手のしっかりした思いが伝わる確かな味なのだ。

 麺は酒井製麺所の特注麵。ストレートの太麺だ。
 コシがありスープが絡む。

 出色なのはこのチャーシュー。
 上質なモモ肉を柔らかくじっくり仕上げた逸品である。これを食べる為だけにでも訪れる価値はあるだろうと思えるほどだ。
 うーむと唸る。うむむむとも唸る。

 当時の吉村家の味の詳細は残念ながら遥か時の彼方である。
 吉村家創業者は鶏ガラに豚骨を合わせたスープを独自開発したと言われている。1974年のことだ。東京ラーメンは鶏ガラ、九州ラーメンは豚骨オンリーという時代に、それはきっと革命的なことだったのだろう。
 それから40年以上の時は流れ、様々な味のラーメンが出現し、今やラーメンはクールジャパンのアイテムとして世界を展望している。
 その歳月に思いを馳せ、吉村家直系店で食すのは特別な感慨がある。きっとこの店の味は、過去をしっかりと踏襲し、更に未来に続く味なのだろう。

 くわしね度:9.2点

住所:横浜市神奈川区六角橋1-14-7
経路:東横線白楽駅徒歩10分
営業時間:11:00~21:00
定休日:日曜日
席数:18

過去記事はこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/kuwasinekai2016
くわしね会発足の経緯→http://blogs.yahoo.co.jp/kuwasinekai2016/57256319.html